
西武池袋線の椎名町には、駅から少し歩くだけで昔ながらの酒場がいくつも残っています。
今回訪れたのは、昭和48年創業の「大衆酒蔵 北の誉」。2012年には「吉田類の酒場放浪記」にも登場した一軒です。
年季の入った外観からは焼き鳥や煮込み中心の渋い酒場を想像しますが、中へ入ると愛媛直送の鮮魚から洋風の豚ヒレカツ、炒め物、〆の湯麺まで、想像以上にメニューの振り幅があります。
この記事では、写真をたっぷり使いながら、初めて行く人が「今夜行ってみよう」と思ったときに役立つ注文量や予約、当日のメニュー選びまでまとめます。
椎名町「大衆酒蔵 北の誉」へ
こちらが「北の誉」。入口には「大衆酒蔵」「特製煮込」「やきとり」の文字。
きれいに作り込まれた新しい居酒屋とはまったく違い、外観からすでに長く地元で営業してきた酒場らしい空気があります。
北の誉は昭和48年(1973年)創業。2012年9月10日放送の「吉田類の酒場放浪記」に登場し、2026年3月29日放送のテレビ朝日「路線バスで寄り道の旅」でも紹介されています。
昔からの地元酒場でありながら、酒場番組や旅番組をきっかけに知る人にも気になる存在。確実に入りたい日は、事前に電話で予約や空席を確認しておくと安心です。
店頭の手書きメニューから、すでに迷う
入口横には、その日の料理がずらっと書かれた手書きメニュー。
鮮魚、刺身、肉料理、揚げ物などが並び、「何を頼むか決めてから入る」というより、メニューを見ながら次々に気になるものが増えていくタイプのお店です。
手書きメニューは「その日の出会い」と考えるのがおすすめ。
直送鮮魚をはじめ、その日の仕入れや提供状況で内容が変わる料理があります。今回紹介している品がいつでも同じように揃うとは限らないので、店頭や店内の手書きメニューを見て、その日に気になったものを選ぶ楽しみ方が合っています。
店内は昔ながらの大衆酒場。カウンターも活気あり
店内には大きな熊手や昔の写真が飾られ、カウンターの奥にはお酒の瓶がびっしり。
この日はカウンターにもお客さんが並び、地元の人が普段使いしている酒場という雰囲気がしっかり残っていました。
まずは瓶ビール。ここから酒場時間のスタート
まずは瓶ビールで乾杯。
昔ながらの赤いテーブルに瓶ビール。こういう景色が似合うのも、老舗の大衆酒場ならではです。
愛媛県の網元から届く直送鮮魚
店内のボードには大きく「愛媛県の網元からの直送鮮魚」の文字。
魚の種類はその日によって変わるようで、刺身だけでも複数の候補が並びます。
さらにボードの下には、「鮮魚のアラで出汁を採った湯麺」。魚を刺身だけで終わらせず、〆までつなげているのが面白いところです。
まずは刺身。厚めに切られた白身を一皿
運ばれてきた刺身は、薄造りではなく一切れ一切れに厚みのある盛り付け。
「大衆酒場」という看板から焼き鳥や煮込み中心のお店を想像していましたが、こうして鮮魚がしっかり揃っているのはうれしい誤算でした。
焼き鳥も外せない。4本並ぶと一気に酒場らしくなる
店頭にも「やきとり」と掲げられている北の誉。
刺身のあとに串物を挟めるので、魚だけに偏らず「いろいろ食べたい居酒屋飲み」ができるのも魅力です。
焼きしいたけ|シンプルな一品も似合う
大ぶりのしいたけを焼いたシンプルな一皿。
刺身や焼き鳥の合間に、こうした野菜の焼き物を挟めるのもメニュー数が多い店ならではです。
豚ヒレカツのサルサソース|大衆酒場に洋風メニュー
豚ヒレカツ サルサソース
昔ながらの酒場で、こんな洋風メニューが出てくるのも北の誉の面白さ。
カリッと揚がったカツの上に、赤いサルサソースと野菜がたっぷり。
刺身・焼き鳥だけでは終わらないメニューの振れ幅が、この一皿でよく分かります。
イカ焼き|お酒の横に置きたくなる王道
続いてはイカ焼き。
しっかり焼き目のついたイカに、レタスとマヨネーズを添えた昔ながらの盛り付け。こういう王道のおつまみが入ると、テーブルが一気に大衆酒場らしくなります。
大きなのり巻きおにぎり|サイズ感にびっくり
そしてテーブルに置かれた瞬間、存在感があったのがこちら。
海苔でぐるっと包まれたかなり大きめのおにぎりです。
写真の通りかなり大きく、一人で頼むとこれだけでもお腹にたまりそうなサイズ感。
複数人で訪れたならシェアして、ほかのおつまみも楽しむくらいがちょうどよさそうです。〆までしっかり食べたい日は、注文するタイミングにも少し注意したい一品でした。
なす味噌炒め|北の誉を代表する人気メニューのひとつ
なすと豚肉、ピーマンを炒めたなす味噌炒め。
2026年3月にテレビ朝日「路線バスで寄り道の旅」で北の誉が紹介された際にも、特製煮込などと一緒に取り上げられたメニューです。
鮮魚や串物だけでなく、こうしたごはんにもお酒にも合わせやすい炒め物が揃っているのが北の誉らしいところです。
〆は「鮮魚のアラで出汁を採った湯麺」
最後に選んだのは、店内メニューに書かれていた「鮮魚のアラで出汁を採った湯麺」。
透明感のあるスープに細い麺、きのこや青菜が入り、たくさんつまみを食べた後の〆として見た目にもすっきり。
刺身から始まり、最後は魚のアラを使った麺へ。鮮魚を扱う北の誉らしい終わり方になりました。
北の誉の面白さは「何屋さん」と一言で決められないこと
刺身、焼き鳥、焼き物、揚げ物、炒め物、おにぎり、そして麺。
今回の注文だけを見ても、ジャンルがかなり広いことが分かります。
「今日は魚を食べたい」「焼き鳥も欲しい」「最後はごはんか麺で〆たい」という居酒屋でよくあるわがままを、一軒の中でほぼ完結できるのが強みです。
初めて行く前に知っておきたいこと
① 椎名町駅から徒歩約5分
西武池袋線の椎名町駅から歩いて行ける距離です。
② テレビでも紹介された老舗。確実に入りたい日は予約確認を
「吉田類の酒場放浪記」や「路線バスで寄り道の旅」で紹介された実績があり、現在は予約可と案内されています。人数が多い日や週末など、確実に入りたいときは電話で確認しておくと安心です。
③ 手書きメニューは当日の内容をチェック
直送鮮魚などは、その日の仕入れや提供状況で内容が変わります。この記事で紹介した料理を目当てにする場合も、来店時のメニューを確認しながら「その日の一期一会」を楽しむのがおすすめです。
④ 大きなおにぎりは注文量に注意
かなり大きめなので、ほかの料理や〆の麺まで楽しみたい場合は複数人でシェアするのもおすすめです。
⑤ 支払いは現金のみ
支払いは現金のみです。カード・電子マネー・QRコード決済を前提にせず、現金を用意して向かうのが安心です。
⑥ 基本は時間制限なし
基本的に利用時間の制限はなく、料理とお酒を自分たちのペースで楽しめます。混雑時などは状況が変わる可能性もあるため、お店の案内に従いましょう。
⑦ 営業時間は16:00〜翌1:00、水曜定休の案内
営業時間や休みは変更される場合があるため、当日は最新情報を確認してください。
あきのひとこと
西武池袋線沿線は本当に奥が深い!椎名町の「北の誉」は、外から見ると「焼き鳥と煮込みで一杯やる渋い酒場かな?」と思うのですが、中に入るとその予想が良い意味で完全に裏切られます。
愛媛直送の新鮮なお刺身でスタートしたかと思えば、洋風のサルサソースがかかった豚ヒレカツが登場し、王道のなす味噌炒めでビールが進む。そして最後は、魚のアラの旨味を生かした湯麺で締める。
「今日は魚かな」「いや、ガッツリ肉も食べたい」という気分を、このレトロで温かい空間の中で一度に楽しめるのが北の誉の面白さ。“昔ながらの酒場=昔ながらの料理だけ”ではない、懐の深さを感じました。
吉田類さんが訪れ、今もテレビで紹介されるのも納得。手書きメニューを眺めながら「今日は何にしよう」と迷う時間まで含めて楽しい一軒です。
椎名町で飲むなら、また帰ってきたくなる。そんな西武池袋線沿線の名酒場でした。
北の誉はこんな人におすすめ
椎名町で昔ながらの大衆酒場を探している人。
刺身と焼き鳥を一緒に楽しみたい人。
一品料理を少しずつたくさん頼みたい人。
西武池袋線沿線で、地元感のある老舗居酒屋を開拓したい人。
店舗情報
- 店名
- 大衆酒蔵 北の誉(酒蔵北の誉)
- ジャンル
- 居酒屋・海鮮・焼き鳥
- 住所
- 東京都豊島区長崎2-3-21
- 最寄り駅
- 西武池袋線「椎名町駅」
- アクセス
- 椎名町駅から徒歩約5分
- 電話
- 03-3974-9593
- 営業時間
- 16:00〜翌1:00
- 定休日
- 水曜日
- 予約
- 予約可の案内あり(電話確認推奨)
- 支払い
- 現金のみ
- 利用時間
- 基本は時間制限なし
- 訪問日
- 2026年8月30日
※店舗情報は2026年9月1日時点で確認した内容です。営業時間・定休日・予約などは変更される場合があります。支払いは現金のみ。利用時間は基本的に制限なしですが、混雑状況などにより案内が変わる場合はお店の案内に従ってください。
まとめ|椎名町で長く愛される、料理の幅が広い老舗酒場
椎名町の「大衆酒蔵 北の誉」は、昭和48年創業の老舗居酒屋。
年季の入った店内で楽しめるのは、直送鮮魚の刺身、焼き鳥、焼きしいたけ、豚ヒレカツのサルサソース、イカ焼き、なす味噌炒めなど、実に幅広い料理です。
さらに〆には、鮮魚のアラで出汁を採った湯麺。
「昔ながらの大衆酒場」なのに、料理は鮮魚から洋風カツ、炒め物、麺まで自由自在。
椎名町で飲む店を探しているなら、一度は候補に入れてみたい一軒でした。
















