
信濃町・食べ歩き・焼酎バー
大井町で全焼。それでも店を諦めず、信濃町で再起した「Bar九」。扉の向こうには、圧巻の梅酒と焼酎。
今回訪れたのは、新宿区若葉にある「東京焼酎&梅酒Bar九」。
最寄りはJR信濃町駅で徒歩約7分。四ツ谷駅からも徒歩圏内ですが、大通り沿いではなく静かな住宅街の細い道に突然現れるので、初めてだと「ここ、入っていいのかな?」と少しドキドキする外観です。
ところが中に入ると、目の前には壁いっぱいに並ぶ焼酎・梅酒・果実酒のボトル。そして今回いちばん印象に残ったのは、ただ種類が多いだけではなく、オーナーの説明を聞きながら一杯ずつ選べることでした。酒の背景や梅酒の違いまで聞いていると、飲む時間そのものが小さな勉強会のように楽しくなります。
大井町で店が全焼。それでも再び店を開いたオーナーの話
この日はオーナーとゆっくり話すことができました。伺うと、オーナーは伊豆出身。以前は大井町で、今のBar九と同じように焼酎や梅酒を楽しめる店を営んでいたそうです。
ところが、その店は火災で全焼。店そのものを失う大きな出来事を経験しながらも、そこで終わらず、現在の信濃町・若葉で再び店を始めました。
最初は「梅酒と焼酎がものすごく多いバー」という印象でしたが、大井町時代の話や全焼からの再起を直接聞くと、この店に並ぶ一本一本にもオーナーの時間が積み重なっているように感じます。ネットで店名だけを見て来るのとは違う、“人の物語まで含めて飲める店”でした。
まず驚くのは、壁一面の焼酎と梅酒
この日、実際に棚を見ながらオーナーに話を聞くと、島焼酎や全国の梅酒だけでなく、今では見かけにくい少し前の梅酒、個性の強い梅酒、自家製の無糖梅酒まで幅広く揃えているとのこと。単に本数が多いのではなく、飲み比べたときに違いが分かるような並び方が面白いです。
一口に「梅酒」といっても、ここでは本当に方向がバラバラ。獺祭梅酒、蜂蜜の梅酒、緑茶の梅酒、赤兎馬梅酒などを見せてもらいながら、「これはどんなタイプなのか」「昔の梅酒と今の梅酒は何が違うのか」といった話まで聞けました。梅酒の歴史や造りの違いを聞きながら飲めるのは、Bar九ならではの楽しさです。
管理人 あき |
🍶 あきのひとこと
入った瞬間、「えっ、どこから選べばいいの?」と思うくらいボトルがずらり。でも今回は、オーナーが一つひとつ説明してくれたので、梅酒を“選ぶ”というより、話を聞きながら少しずつ世界を広げてもらうような感覚でした。癖のあるもの、昔のもの、今っぽいもの、自家製のもの。梅酒だけでこんなに話が広がるのかと驚きました。 |
オーナー自家製の無糖梅酒・果実酒|市販品との飲み比べが楽しい
🍑 自家製果実酒の黒板
その時々で変わる自家製果実酒も見どころ。訪問時の黒板には、こんな名前が並んでいました。
🍊 果実がそのまま見える
カウンターには果実がそのまま入った瓶が並びます。オーナーは伊豆出身で、果実の話を聞きながら眺めると、単なるディスプレイではなく店のルーツまで感じられます。
オーナーに伺うと、自家製の梅酒は無糖で仕込んでいるとのこと。一般的な甘さのある梅酒と並べて飲むと違いが分かりやすく、比べながら飲むのがとても楽しい。新しい梅酒と少し前の梅酒、自家製と市販品――「どれが正解」ではなく、違いを楽しむための店という印象でした。
焼酎、梅酒、自家製果実酒と選択肢がかなり広いので、最初から銘柄を決める必要はありませんでした。実際にこの日は、「こういうものが飲みたい」と伝えると、特徴や背景まで説明しながら何本か見せてもらえました。「甘さ控えめ」「ちょっと癖がある」「昔っぽい梅酒」など、言葉にしながら好みを探していくのが面白いです。
写真で見る、この日に出会った個性的なお酒
🥂 獺祭 梅酒|この日の個人的No.1
今回いろいろ飲んだ中で、私がいちばん気に入ったのが獺祭梅酒。細かな理屈より「これはおいしい」と素直に思えた一本で、この日の個人的No.1でした。
🍯 蜂蜜の梅酒
「紀州・南高梅 蜂蜜の梅酒」。梅酒とひと口に言っても、素材や仕立てによって選択肢が広がります。
🍵 緑茶の梅酒
こちらは「紀州・南高梅 緑茶の梅酒」。ラベルを見ながら次の一杯を選ぶだけでも楽しくなります。
🐎 赤兎馬 梅酒
焼酎好きなら名前に反応しそうな「赤兎馬」の梅酒。こうした変化球の一本が見つかるのも専門店ならでは。
この日は水割り用のセットも出してもらえました。氷、グラス、水に加えて、グラスをすすぐためのセットまで用意してくれます。
最初はストレートで香りを見て、次はロック、最後は水を加えて変化を見る――というように、同じ一本を飲み方まで変えながら楽しめるのが印象的でした。
梅おでんと火鍋おでん|どちらも下処理から丁寧な本格派
Bar九の面白さは、お酒の棚だけではありません。
この日実際にいただいたのは、梅おでんと火鍋おでん。どちらも「変わった味のおでん」で終わらず、具材の下処理がきちんとしていて、スープの個性をしっかり受け止める本格的な仕上がりでした。
🍢 梅おでん|まだ開発中という新感覚
オーナーに伺うと、訪問時点ではまだ開発中とのこと。それでも、今まで食べたことのない方向性で、「おでんに梅を合わせるとこうなるのか」と驚く新感覚の一品でした。梅を前に出しすぎるのではなく、おでんとして成立させようとしている途中の面白さも感じます。
🔥 火鍋おでん|修業時代につながる一品
こちらはオーナーが修業していた店でも実際に提供していた流れをくむ料理だと教えてもらいました。この日の具材には水餃子も入り、スープはしっかりコクがあって、今回食べた料理の中でも特に印象的。辛さだけで押す火鍋ではなく、土台の旨みを感じる一杯でした。
🥚 ピンクのゆで卵
見た目から気になる一品。梅酢に漬けたゆで卵で、梅酒の店らしい“梅を料理にも使う”発想がここにもあります。お酒だけでなく、料理まで店のテーマがつながっているのが面白いところです。
🍝 この日のパスタ
店頭には「本日のパスタ」も用意されていました。写真から具体的な料理名は断定せず、その日のメニューとして紹介します。
実はボードゲーム約100種類|飲みながら遊べるバー
店内にはボードゲームもずらり。メニューを見せてもらうと、かなりの種類があり、酒を飲むだけではなく「今日は何して遊ぶ?」という時間まで作れる店でした。
写真のメニューにも、クラッシュアイスゲーム、ブロックス、タイヤモンドゲーム、将棋、オセロ、チェス、人生ゲーム、UNOなどさまざまな名前が並んでいました。
ゲーム利用時は、ドリンク注文や片付けなど店内ルールがあります。遊びたい場合は、最初にマスターへ確認するのが確実です。
UNOやオセロのように短時間で遊びやすいものから、人生ゲームのように時間をかけて楽しむものまで種類はさまざま。友人と飲みに来た日は、一杯飲みながら軽いゲームを挟むという使い方もできそうです。
カウンターもテーブルも、オーナーとの会話まで楽しめる
店内にはカウンターとテーブル席があります。バーというとカウンターのほうが話しやすいイメージがありますが、Bar九はテーブル席からでもオーナーとの距離が近いのがよかったところ。
この日はテーブル席でも、梅酒のこと、大井町時代のこと、全焼から再起したこと、伊豆のことまでいろいろ聞くことができました。お酒そのものと同じくらい、オーナーとの会話がこの店の魅力。詳しくない人ほど、分からないことをそのまま聞いてみるのがおすすめです。
管理人 あき |
😊 あきのまとめ
今回のBar九は、単に「梅酒がたくさんある店」ではありませんでした。大井町で店を全焼し、そこから信濃町で再起したオーナーの話を聞きながら、昔の梅酒、今の梅酒、無糖の自家製梅酒、癖のある一本まで飲み比べる。お酒の種類の多さと、一本ごとの背景を会話で楽しめることこそ、Bar九のいちばん大きな魅力だと思いました。中でも獺祭梅酒は、この日飲んだ中で私のNo.1。梅おでんや火鍋おでんまで個性があり、まだまだ試していない梅酒もたくさんあります。梅酒が好きな人はもちろん、「梅酒って甘いだけでしょ?」と思っている人にも、ぜひ一度行ってみてほしいお店です。 |
行く前に知っておきたいこと
店舗情報上の営業時間は17:00~24:00ですが、現在は不定期営業との案内があります。訪問前に、その日の営業状況を確認してから向かうのがおすすめです。
この日は梅おでん、火鍋おでんなどを食べましたが、Bar九の主役はやはり焼酎・梅酒・果実酒。とはいえ料理は「お酒のついで」という作りではなく、下処理も丁寧でしっかり楽しめました。その日の料理は変わることがあるので、食事も楽しみたい場合は店内メニューを見ながら相談するのがよさそうです。
15席の小さなお店です。店舗情報では、4名以上で来店する場合は事前に連絡するよう案内されています。
店内は全席禁煙で、喫煙スペースの案内があります。お酒の香りを楽しみたい人にも利用しやすい環境です。
掲載情報では、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済に対応。サービス料10%の案内もあるため、会計時の参考にしてください。
Bar九は静かな住宅街の中にあります。お酒やボードゲームで楽しい時間を過ごしたあとも、店を出たら大きな声で話さず、ご近所に配慮して駅まで向かうのが大人のマナーです。
東京焼酎&梅酒Bar九|アクセス・基本情報
| 店名 | 東京焼酎&梅酒Bar九 |
|---|---|
| 住所 | 東京都新宿区若葉3-8-47 アパートメント岩井1F |
| 電話 | 03-6690-3775 |
| アクセス | JR信濃町駅から徒歩約7分 東京メトロ四谷三丁目駅から徒歩約12分 JR・東京メトロ四ツ谷駅から徒歩約13分 |
| 営業時間 | 掲載上 17:00~24:00 ※現在は不定期営業の案内あり |
| 席 | カウンター・テーブル席あり。オーナーと会話しながらお酒を選ぶのも楽しみの一つ |
| 禁煙 | 全席禁煙/喫煙スペースあり |
| 支払い | カード・電子マネー・QRコード決済対応(掲載情報) |
| サービス料 | 10%(掲載情報) |
| 駐車場 | 専用駐車場なし/近隣コインパーキング |
※営業時間、メニュー、価格、営業日、決済方法、サービス料などは変更される場合があります。特に現在は不定期営業の案内があるため、訪問前に公式SNS等で最新情報をご確認ください。
※この記事の店内体験・料理の感想・大井町時代から再起までの話・梅酒の説明は、2026年8月22日の訪問時に実際に体験したこと、オーナー本人から直接伺った内容を中心に構成しています。営業時間や住所など変更される可能性がある基本情報のみ、公開情報もあわせて確認しています。
















