
赤坂・永田町・神社巡り
ビルの間に巨大な鳥居。そして奥には、朱色の千本鳥居。
今回訪れたのは、赤坂・永田町に鎮座する日枝神社(ひえじんじゃ)。
国会議事堂や高層ビルが集まる都心の真ん中なのに、鳥居をくぐると緑が増え、境内には「江戸の守り神」として歩んできた長い歴史が残っています。
そして今回いちばん印象に残ったのが、山王稲荷神社へ続く朱色の「千本鳥居」。
さらに、神社ではちょっと珍しいエスカレーター付きの参道まで。歩き方によって、まったく違う景色を楽しめる神社でした。
まず目を引く「山王鳥居」|普通の鳥居と形が違う
日枝神社へ向かうと、まず目に入るのが大きな鳥居。
よく見ると、一般的な鳥居の上に三角形の屋根のような形が重なっています。
これは日枝・日吉・山王系の神社で見られる「山王鳥居」。
山王鳥居は、明神鳥居の上に合掌したような三角形の破風を載せた独特の形です。山王信仰の総本宮・日吉大社では、この形を神道と仏教が融合した「山王信仰」を象徴する鳥居として紹介しています。形を知ってから見ると、入口の鳥居だけでも歴史の奥行きを感じます。
周囲はオフィスビルやホテルが並ぶ都心そのもの。その中に、巨大な鳥居と深い緑が突然現れるので、入口からすでに日枝神社らしい景色です。
圧巻の千本鳥居|階段の先まで朱色が続く
日枝神社の中でも、写真を撮りたくなる場所のひとつが稲荷参道の千本鳥居です。
階段に沿って、朱色の鳥居が何本も何本も連なります。
鳥居の中へ入ると、左右も頭上も朱色。
外から眺めるのとはまた違い、一本一本の鳥居に囲まれながら階段を進んでいく感覚があります。
公式案内では、この朱色は稲荷社で古くから用いられる「稲荷塗」とされ、明るい希望や生命・大地・生産の力を連想させる色として説明されています。
日枝神社は、稲荷参道を「道幅が狭く、平日でも渋滞する人気撮影スポット」として案内しています。長時間の撮影、番傘の使用、鳥居への寄りかかりは避け、通行する人を優先しましょう。
また、今回訪れた7月は周囲の緑も濃い季節。千本鳥居の階段付近でゆっくり写真を撮るなら、夏は虫よけを用意しておくと安心です。
管理人 あき |
⛩️ あきのひとこと
すぐ横は車通りの多い赤坂のビル群なのに、一歩足を踏み入れると視界が真っ赤な鳥居で埋め尽くされます!京都まで行かなくても、東京のど真ん中でこんな神秘的な体験ができるなんて驚きですよね。緑の木漏れ日と朱色のコントラストが本当にきれいで、階段を上る疲れも忘れてしまいそうでした。 |
千本鳥居の先にある「山王稲荷神社」
千本鳥居を進んだ先で合わせて参拝したいのが、末社の山王稲荷神社です。
山王稲荷神社は、日枝神社が現在の星ヶ岡へ遷ってくるより前から、この土地の地主神として崇敬されていました。
1659年、日枝神社が現在地へ遷座した際に現在の社殿が創建され、さまざまな生業の繁栄や願望成就の神として信仰を集めています。
さらに興味深いのが、1945年の空襲。
境内一帯が戦火に見舞われたなか、山王稲荷神社だけが戦災を免れたため、現在では防火・防災守護の神としても崇敬されています。
日枝神社の御祭神とご利益|縁結びには「神猿」も
日枝神社の主祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)。
山・水を司り、大地や万物の成長発展、産業の生成を守る神様として信仰されてきました。
「猿」がどうして縁結び?
日枝神社では、神様の使いである猿を「神猿(まさる)」と呼びます。
公式案内では、猿は「えん」とも読めることから「縁」に通じ、境内の夫婦の神猿像が良縁・縁結びの象徴として親しまれていると紹介されています。
本殿(社殿)に向かって左側には子猿を抱いた母猿、右側には父猿が安置されています。一般的な神社の狛犬のような位置にいるので、本殿だけを見て帰らず左右もチェックしてみてください。母猿は子授け・安産・家内安全、父猿は商売繁盛・厄難消除・良縁などを願う象徴として親しまれています。
本殿へ|徳川家と江戸の町を見守った「山王さん」
日枝神社の歴史をたどると、江戸という町の歴史と深く結びついています。
古くから「山王さん」の名で親しまれ、徳川家だけでなく江戸の町の総氏神として信仰されてきた日枝神社。
現在も「皇城の鎮」として、東京の中心を見守っています。
管理人 あき |
🌿 あきのひとこと
可愛い「お猿さん(神猿)」に縁結びをお願いしたあとは、江戸の町を守ってきた本殿へ。歴史の重みを感じる厳かな空間と、すぐ近くに見える現代の高層ビルのギャップが日枝神社ならではの魅力です。しかも山王橋側を選べば、長い階段の横にエスカレーターがあるので、たくさん歩く日やヒールの靴でも参拝ルートを選びやすいのがうれしいポイントです! |
神社なのにエスカレーター!足腰が気になる人にも便利
日枝神社でもう一つ驚いたのが、境内へ上がるエスカレーターです。
神社は高台にあるため、参道によっては長い階段があります。
ここで大事なのが入口選び。エスカレーターを利用したい場合は、外堀通り側の「山王橋参道」を目指します。
千本鳥居のある稲荷参道や正面の男坂は階段ルートです。足腰が気になる人、暑い日、ヒールの靴などで階段を避けたい場合は、最初から山王橋側を目指すと分かりやすいです。
朱色の鳥居をくぐりながら山王稲荷神社へ。
地主神、防火・防災守護の歴史にも注目。
主祭神・大山咋神に参拝。神猿もチェック。
最後に都会のビル群と山王鳥居の景色を楽しむ。
逆に、階段を避けたい場合は最初から山王橋参道のエスカレーターで境内へ上がり、本殿→山王稲荷→千本鳥居の順で巡るのがおすすめです。ただし千本鳥居そのものは階段なので、無理のない範囲で楽しみましょう。
結婚式や七五三の日も|境内ではお祝いの方を優先して
日枝神社では、日々のご祈祷だけでなく神前結婚式や七五三も行われています。
参拝した日に白無垢姿の新郎新婦や、お祝いのご家族を見かけることもあります。写真を撮りたくなる境内ですが、式やご祈祷の進行を妨げないよう、参進の列やご家族の前を横切らない・近距離から無断で撮影しないなどの配慮を忘れずに。
日枝神社では2026年も七五三プランが用意されています。特に秋の参拝は、お祝いのご家族が多い時期。境内をゆっくり楽しみたい場合は、周囲を見ながら静かに参拝しましょう。
日枝神社|アクセス・参拝時間
| 神社名 | 日枝神社(ひえじんじゃ) |
|---|---|
| 住所 | 東京都千代田区永田町2丁目10番5号 |
| 赤坂駅 | 東京メトロ千代田線 出口2から徒歩約3分 |
| エスカレーター | 利用したい場合は外堀通り側の「山王橋参道」へ |
| 溜池山王駅 | 東京メトロ南北線・銀座線 出口7から徒歩約3分 |
| 国会議事堂前駅 | 東京メトロ千代田線 出口5から徒歩約5分 |
| 赤坂見附駅 | 東京メトロ銀座線・丸ノ内線 出口11から徒歩約8分 |
| 開門時間 | 6:00~17:00 |
| 授与所・朱印所 | 8:00~16:00 |
| 祈祷受付・宝物殿 | 9:00~16:00 |
※開門時間、授与所、御朱印、祈祷受付、エスカレーター運転状況などは変更される場合があります。参拝前に日枝神社公式サイトの最新情報をご確認ください。

















