
赤坂・寺社巡り・街歩き
「豊川稲荷」なのに神社ではない?赤坂の街中で見つけた不思議で奥深い寺院
2026年7月11日、赤坂にある「豊川稲荷東京別院」を参拝しました。
赤い幟とたくさんの狐像を見ると、最初は完全に「お稲荷さんの神社」だと思ってしまいます。ところが調べてみると、豊川稲荷東京別院は神社ではなく、曹洞宗の寺院。境内には本殿、大黒堂、融通稲荷、七福神などがぎゅっと集まり、思っていた以上に見どころの多い場所でした。

🌿 青山通りのすぐ近くなのに、境内へ入ると景色が一変
豊川稲荷東京別院は、交通量の多い国道246号(青山通り)からすぐの元赤坂にあります。同じ元赤坂には広大な赤坂御用地もあり、ビルや車の多い都心と、まとまった緑が近接するのがこのエリアらしいところです。
境内へ一歩入ると、緑の木々に赤と白の幟が映え、街の色から寺院の色へ切り替わるような感覚。都心の中でこのギャップを味わえるのも、赤坂散歩の面白さだと思います。
まず知っておきたい|豊川稲荷は「神社」ではなくお寺
⛩️ 名前に「稲荷」とあるのに、なぜお寺?
豊川稲荷の正式な本山は、愛知県豊川市にある曹洞宗・圓福山妙嚴寺。お祀りされている鎮守は豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)です。
豐川吒枳尼眞天が稲穂を担ぎ、白い狐にまたがるお姿であることから、いつしか「豊川稲荷」の通称が広まりました。つまり、境内に狐がたくさんいても狐そのものを神様として祀る神社ではないというのが大きなポイントです。


あきの「知らなかった!」メモ🦊
赤い幟に狐像がいっぱいなので、私は最初「完全に神社だ」と思っていました。境内は木々の緑、幟の赤と白、狐像の赤い前掛けが重なって、写真で見る以上に色のコントラストが印象的。名前だけで決めつけずに由来を調べると、街歩きが一気に面白くなりますね。これからは「神社巡り」だけでなく、こういう寺社巡りも増やしていきたいです。
大岡越前が信仰した豊川稲荷|東京別院の歴史
📜 江戸の名奉行・大岡越前との深い縁
東京別院の始まりには、江戸町奉行として知られる大岡越前守忠相が深く関わっています。大岡家では豊川稲荷を信仰し、赤坂一ツ木の邸内に御分身をお祀りしていました。
その後、御分身は妙嚴寺へ奉納され、明治20年(1887年)に現在地へ移転。以後、愛知県の豊川稲荷本山直轄の東京別院として現在に至ります。
赤白の幟の道を抜けて、本殿へ


赤白の幟が並ぶ石畳を進むと、本殿へ。公式案内によると、東京別院では大岡越前守忠相が信仰していた由緒ある豐川吒枳尼眞天の御尊像をお祀りしています。
あきの朝参拝目線🌿
赤坂というとビルや車のイメージが強いのに、境内へ入ると大きな木と幟に囲まれて別世界。朝の澄んだ空気の中で石畳を歩いていると、背筋がすっと伸びるような清々しさがありました。朝の時間帯は写真を撮りながら一つずつお参りしやすく、休日の「朝散歩」の目的地にもぴったりだと思います。
大黒堂|境内でも存在感のある「招福利生大黒天」

境内で目を引いたのが大黒堂。正面の扁額には大きく「大黒堂」と書かれ、堂内の大黒天へお参りできます。
豊川稲荷東京別院は商売繁盛や福徳を願う参拝者も多く、狐像だけではなく、大黒天や七福神などさまざまな尊像を一つの境内で巡れるのも特徴です。
金運で知られる「融通稲荷尊天」|黄色い融通金も

こちらは融通稲荷尊天。写真中央には鮮やかな黄色の「融通金」が並んでいました。境内の赤白の幟とはまた違う色がぱっと目に入り、ここだけ空間のアクセントが変わるのも印象的です。東京別院公式のお知らせでは、融通金の袋には10円硬貨が入っていることが案内されています。
💰 融通金をいただいた後はどうする?
「財布に入れて大切に持ち、1年後に感謝の礼金を添えて返す」という慣わしが紹介されることがあります。一方、東京別院の最新公式案内で明確に確認できるのは、返納時は融通稲荷のお社にある専用箱へ納められることと、郵送返納にも対応していることです。
「必ず倍額を返す」など金額の決まりまでは公式案内で確認できなかったため、この記事ではルールとして断定しません。いただいた場合は、現地の案内を確認しながら感謝を込めて返納するのが安心です。
あきの現地メモ💰
お社の前に黄色い包みがきれいに並んでいて、赤白の幟が多い境内の中では黄色がすごく鮮やかに見えました。「これは何だろう?」と立ち止まったことが、融通金の意味を調べるきっかけに。ただ写真を撮るだけではなく、色や形に気づくと、その先に昔から続く信仰の物語があるのが寺社巡りの面白さですね。
境内だけで七福神巡り|小さな石像を探して歩く
豊川稲荷東京別院では、一つの境内で七福神巡りができます。大きな境内を何時間も歩くというより、小さな石像を一体ずつ探しながら回る感覚なので、参拝にもう一つ楽しみが加わります。
⏱️ 時間はどれくらい見ておく?
公式には七福神巡りの標準所要時間は示されていません。今回も正確な滞在時間を計っていなかったため「私は○分でした」とは書きませんが、本殿・融通稲荷・七福神を写真を撮りながら巡るなら30分~1時間ほど見ておくと、急がず歩きやすいと思います。御朱印や御祈祷まで予定する場合は、さらに余裕を持つのがおすすめです。




写真では弁財天、福禄寿尊、布袋尊、毘沙門天、寿老尊などを巡りました。像のそばに小さなスタンプ箱が置かれている場所もあり、「次はどこ?」と探しながら境内を歩けます。
訪問時、恵比寿尊は工事で見えませんでした
2026年7月11日の訪問時は山門修繕工事のため、恵比寿尊のお姿が隠れている状態でした。現地には写真が掲示され、「掲示のお姿にてお参りください」と案内されていました。


あきの七福神巡りメモ😊
広すぎない境内の中で七福神を探していくので、ちょっとした宝探しのようで楽しいです。恵比寿尊は工事中で直接お姿を見られなかったので、次に来た時の楽しみが一つ残りました。
御祈祷受付と豊川稲荷会館

境内には豊川稲荷会館があり、御祈祷受付もこちらにあります。公式サイトでは、現在の御祈祷時間として午前・午後に複数回の時間が案内されています。
お守りやお札などの授与品は三所殿で受けられます。御祈祷や御朱印を目的に行く場合は、受付時間が開門時間と同じとは限らないので、事前に公式サイトを確認してから向かうのが安心です。
参拝後は赤坂を少し街歩き|向かいの「とらや 赤坂店」へ

今回は食べ歩きではありませんが、豊川稲荷東京別院を出たあと、近くの「とらや 赤坂店」の前も歩きました。
現在の赤坂店は2018年にリニューアルオープンし、建築家・内藤廣氏が設計。とらや公式では、吉野檜をふんだんに使った建築として紹介されています。写真のようにガラス面と木の天井が印象的で、赤坂の街歩きでは建物を見るだけでも目を引きます。
地下1階には虎屋 赤坂ギャラリーがあり、和菓子や日本文化にまつわる企画展が開かれることがあります。2026年夏の企画展も入場無料で開催されており、食事をしなくても街歩きの立ち寄り先として楽しめます。展示内容・開催期間は時期によって変わるので、事前に公式サイトを確認してください。
☕ 朝参拝から「とらや」へつなぐなら
豊川稲荷東京別院は朝5時から開門しています。一方、とらや赤坂店は平日9:00、土日祝9:30から、虎屋菓寮は11:00から営業しています。朝の豊川稲荷をゆっくり参拝 → 赤坂の街を少し歩く → ギャラリーやとらやへという順番にすると、午前の街歩きコースを組みやすいです。
菓寮は混雑状況によってラストオーダーが早まる場合もあるため、「絶対に座りたい」という日は時間に余裕を持つのがおすすめです。
豊川稲荷東京別院はこんな人におすすめ
アクセス・基本情報
| 名称 | 豊川稲荷東京別院 |
|---|---|
| 種類 | 曹洞宗の寺院(豊川稲荷本山・妙嚴寺の直轄別院) |
| 住所 | 東京都港区元赤坂1-4-7 |
| 赤坂見附駅 | 東京メトロ銀座線・丸ノ内線 B出口から徒歩約5分 |
| 永田町駅 | 有楽町線・半蔵門線・南北線 7番出口から徒歩約5分 |
| 開門時間 | 5:00~20:00(公式サイト掲載) |
| 電話受付 | 8:30~16:00 |
| 電話 | 03-3408-3414 |
| 訪問日 | 2026年7月11日 |
地図はこちらです。
※開門時間、御祈祷・御朱印・授与品の受付時間、境内工事の状況などは変更される場合があります。参拝前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
参考にした主な情報
- 豊川稲荷東京別院 公式サイト
- 豊川稲荷東京別院「豊川吒枳尼眞天とは」
- 豊川稲荷東京別院「アクセス」
- 豊川稲荷本山「別院案内」
- 豊川稲荷東京別院「七福神」
- 豊川稲荷東京別院「融通金の中に入っている10円硬貨について」
- 豊川稲荷東京別院「年始(2026)のご案内」
- とらや 赤坂店 公式ページ
- 虎屋 赤坂ギャラリー 2026年夏の企画展案内
- 宮内庁「赤坂御用地の略図」
- スルガ銀行「豊川稲荷東京別院・融通金」紹介記事
まとめ|狐像だけでは終わらない、赤坂の奥深い寺社散歩
豊川稲荷東京別院は、「稲荷=神社」という自分の思い込みをいい意味でひっくり返してくれた場所でした。
本殿に参拝し、狐像を眺め、大黒堂、融通稲荷、七福神を一つずつ巡る。赤坂の大通りから少し入っただけなのに、歴史・信仰・街歩きをまとめて楽しめる寺院です。
あきのひとこと
今回は食べ歩きではなく、純粋に「その街の歴史を歩く」朝散歩。青山通りの車の流れから少し入っただけで、緑の中に赤白の幟が現れ、融通稲荷では黄色い融通金が目に飛び込んできます。神社だと思って訪れた場所がお寺だったり、境内だけで七福神を探せたり、知らなかったことが次々出てきました。朝の静かな時間に歩くと、いつもの東京が少し違って見える――そんな一日でした。

















